【武野八景の二・立野月出-P2】の翻刻・訳文・注釈
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皆堅密凡ならず、間ヽ土中より出るは、頗る大にして文綵竒古なるも亦之れ有、
・堅密⇒堅緻と同義(堅固で緻密なこと)
・文綵⇒文采や文彩と同義語(美しいあや。また、美しい彩り)と解す。
・竒古:(きこ)奇異で古めかしいこと
國分寺の古へ大伽藍為を證するに足れり、今堂前に碑有、以て所由を觀るべし、
・國=国
・證=証
・所由:(しょゆう)理由、原因、動機
服仲英の文なり、
・服仲英⇒人名、漢学者。読み不明だが「服」一字で「はっとり」と読むこともあると理解しており「はっとり ちゅうえい」と解した。本姓は西村、名は雄。「男 雄仲英」と記名している書誌あり。漢学者服部南郭(荻生徂徠の門人)の義子。
・文なり⇒「碑文の作者は服仲英」の意と解す。
【武野八景の二・立野月出-P2】ここまで(立野月出は以上2ページ)
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