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江戸寛政期の「武野八景」。当時から武蔵野の素晴らしさは評価され認知されていました。その内容をこのコーナーで読み解きます。

書誌【武野八景】

これは江戸時代の寛政九年（1797年）に発刊された武蔵野の名所八景を紹介した書物です。漢文体で八景の選定経緯や各景の見どころの説明と挿絵および八景を詠んだ歌などで構成されています。約100ページです。寛政九年はご存知の義賊鼠小僧次郎吉や浮世絵の歌川広重の出生の年とされています。 その頃の武蔵野の名所八景の場所はどこでしょうか、どのような光景が賞賛に値すると認められたのでしょうか。著者はどのような言葉でそれを表現したのでしょうか。このコーナーではその内容を読み解いていきます。

このコーナーで紹介する「武野八景」の内容は、下調べから全文字の解読まで一から取り組んだもので、拙子としては初めてのまとまった活動です。拙子の勉強の成果というか経過ですので未熟の露呈です。翻刻文や書き下し文に多くの間違いがあると思いますがご容赦いただければ幸いです。