武野八景の六は「宅部寒鴈」で、場所は東京都東大和市と東村山市にまたがる地でした。
「宅部」は昔のいくつかの村を総称した郷の名と伝えていますが、現在でも池や道路の名称として残っています。宅部郷の一部は多摩湖(大正~昭和に建設)に沈んでいると聞くと、いつものウォーキングで湖面を眺めている視線が湖底を見ようとしまいます。
「寒鴈」は最近は見られない光景になってしまっています。本誌にその情景が盛りだくさん描写されているかと予想しましたが意外とあっさりしていました。全体的な文字数もやや短かい章でした。
続いて武野八景の七の作業に入ります。